辛口桑折の醸造に使うお米の田植え作業を見学してきました。この日は快晴。ゴールデンウィーク中、唯一といってもいいほどの抜けるような青空の日でした。
お米の品種はもちろんおなじみ『夢の香』、福島県が独自に開発した酒造好適米です。
「夢の香」は大粒米で米の中心に心白があり、吸水性がよく醪(もろみ)で溶けやすい軟質米です。
出番を待つ苗。
田植え機を操作するには、『桑折醸会』の会員でもある生産者の蓬田さん。
以前、よくお酒の集まりやイベントでご一緒させていただきました。
いつも笑顔、そして穏やかでやさしさ溢れるすてきなベテランの農家さんです。
この『辛口桑折』の醸造が始まった9年前より、米作りをお願いしております。
酒米の栽培はその時が初めてだったらしく、勉強を重ねながらのものだったそうです。
一般的に酒造好適米の栽培は、私たちが普段食べているようなお米より育てにくいと言われております。
稲穂の背が大きく伸び、また、一粒一粒が大きいため強風により倒れやすいのが特徴です。
しかし、そこは蓬田さんの経験と技術力でカバー、1年目から高品質なお米ができ、今日まで続いております。
半田山を望む場所に田んぼがあります。
ここから見える半田山はとても美しく、すべてを見守ってくれている母ようで、無償の自然の愛を感じます。
また、遠く西の方には、吾妻連峰と安達太良連峰を見ることができます。
田んぼに引かれた水は、西根上堰からのものです。このように豊かな自然の恵みで育ち、愛情込めて栽培される辛口桑折のお米です。今後も生育を見守っていきます!